今日は、言わずとしれた広島原爆投下の日。
普段はあまり「平和」とか「非核」とか考えない人も、つい考えてしまう日ですよね。
今日はちょっと日頃あらわにしないアメリカへに対する嫌悪感を書いてみようかと。

個人的な見解としては、やはりアメリカは原爆投下を謝罪するべきだし、それをしないうちは他国に「核放棄」「人権」なんてエラそーなことをいえる立場ではないと思います。
原爆1発で10万人以上、その後の後遺症も合わせると20万人以上が死亡しているということですし、その意味で今も原爆の被害は続いています。
広島の平和祈念式典を見ていて、あの場に出席しているアメリカの大統領だか政府高官だかに何かひとこと言わせるべきではないのかと思うことがあります。
乱暴に言えば、「どのツラさげてきやがったコノヤロー」といった感情ですね。

先日ニュースで、原爆を落とした爆撃機の乗組員が、「後悔はしていない」というコメントをし続けているという記事を見ました。
ま、それは本音かどうかわからない(言わされている可能性もある)し、個人レベルで後悔しているかどうかは、実はどうでもいいのかもしれない。
何十年も前にやってしまったあまりにも大きい悪事ですから、後悔しはじめたら最後、自殺でもしなければ彼らも救われないはずです。
じゃあ、後悔はともかく反省はしたの?といいたい。
また同じ状況になったら、また同じコトをするの?と。

アメリカの言い分はいつも、「原爆を落としたおかげで、アメリカ兵の命をそれ以上失わずにすんだ」「戦争を早く終わらせるために、原爆は必要だった」といいますよね。
そのためには、日本の非戦闘員をムシケラのようにイッキに10万人殺すことも、仕方がなかった。
それがアメリカの原爆投下を正当化する論理のようです。

でも、それは結果としてそうなっただけで、結果が狙い通りだったから原爆は正しかったとこじつけてるだけでしょ。
原爆を落とさなくても、日本は降伏したかもしれない。
現にその爆撃機の乗組員は、「原爆を落とさなくても日本はすでに戦える状態ではなかった」とも言っています。
その日本に、あの非人道的な武器を使うことが必要だったのか。
できたばかりの新型兵器を、試してみたかっただけなのではないのか。
その実験台として、大量に殺しても心理的な抵抗が比較的少なくてすむ、有色人種の国を選んだだけなのではないのか。
私がず~っと、アメリカという国を信用できないでいるのは、このギモンを否定するだけの事実が見つからないから。
それどころか、「ああ、やっぱり」と思うようなことが、あの国では続けられているから。
反省の色もないとは、この国のことではないかと思ってしまいます。

たとえばベトナム戦争での枯葉剤の散布。
沖縄での米兵の犯罪行為とそれをかばう米軍。
アフガニスタン・イラクへの攻撃。
# ちょっと違うけど最近の牛肉輸入圧力も、通じるところがあるな~と思います。

9.11テロのときも、あれはあれで悲しむべきことではありましたが、手放しでその後のアメリカの報復戦争に賛成する気にはなれませんでした。
だって、あの何倍も、何十倍もひどいことを、アメリカは広島と長崎に対してしたのですから。
イラクや北朝鮮がテロ国家なら、アメリカだってテロ国家です。
# ちゃんと国家として宣戦布告してるからテロじゃない、なんて、そんなことは問題ではなく。
しかも、自分だけが正義だと思い込んでいるからタチが悪い。

アメリカは「世界の警察」を自認しているようですが、このケーサツは、
気に入らないヤツをタイホするためなら証拠の捏造もし
市民の犠牲も考えず市街地でもかまわず武器を使い、
犯罪行為や拷問をした警察官の罪も問わず、
とにかくあらゆる手段を使って相手にダメージを与え、
結果的にタイホできればその作戦が正しかったことにする

という行動様式で動いています。
そしてその行動様式そのものを脅しの材料として、自国の利益だけを追求し、それが正義だと公言してはばからないところが、おそろしいところです。
# しかも、その正義の基準だって、自分の都合でコロっと変わったりもするし。

ちょっと前に、ラスベガスに 核実験博物館 というのができました。
どうやら、原爆(の音とか爆風とか)を「体験できる」アトラクションもあるらしい。
もちろん、ホンモノとはぜんぜん違うレベルに落とされてるんでしょうけど。
私はこの話で、アメリカはやっぱり原爆という非人道的行為を反省なんかしてないんだな、と思いました。

いくらなんでも、娯楽のネタにしていいことと悪いことがあるでしょう。
どうせならそのアトラクションで、放射能も出してみたらいいんじゃないでしょうか。
それが「体験する」ってことでしょう?

こんな国の「正義」なんて、果たして信用できるものでしょうか。
それで他国に「非核」「人権」「自由」を説くなんて、恥ってものを知って欲しいところです。

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