GWも終わり。
「もう」?「やっと」?

家庭のある人を愛していると、GWや年末年始などの連休はちょっとツライ時期。
どこに行っても家族連ればかりで、どうしてもカレの家庭を想像してしまう。
アタマの中では覚悟していても、やっぱり感情は揺れる。
調子が悪い(もともとテンションが下がっている)ときは、通りすがりの家族連れに憎悪さえ感じることがある。

カレはそれを分かっているから、連休中もなるべくいっしょにいる時間を作ろうとしてくれる。
ふたりで短い旅行に行ったり、(普段は私の方が忙しくてできない)昼間の外出デートをしたり。
私ももともとインドア派というか「おひとり様」体質というか、1人で家にいることが苦にならないし、1人で博物館、美術館に行ったり1日中図書館にこもったりするのも好きなので、調子悪いな~と思ったらそうやってあまり家族連れに会わないようにして、うまく乗り切っている。
連休のときは、ひとり暮らしだからこそできる「昼夜逆転」「散らかし」もしてみたりして、気ままな生活を楽しんだりもする。
でも今回のGWは、出だしでちょっとつまづいた。

キッカケは些細なこと。
私はそのときたまたまテンション下がりまくって、いわゆる「堕ちて」いる状態だった。
前日に無防備に外出して、楽しそうな家族連れの姿が目に焼き付いていた。
気分を上向きにしようと思い、シャワーを浴びた。
その間に、カレが電話をくれていた。

シャワーを浴び終わってふとケータイをみたら、何件か着信があった。
「今から行くよ。もうバスにのってる。どこか出かけよう」が最初の伝言。
その後伝言なしの着信が3回。
「今、下まで来てるんだけど」が次の伝言。
このとき私はシャワー中で、インターフォンが聞こえていなかった。
私はカレにロックの暗証番号を教えていないし、カギも渡していない。
インターフォンを受けてロック解除しないと、入り口が開かない。
その後2回ほどケータイを鳴らしても出ないので、あきらめたらしい。
「連絡つかないから帰るよ」が直前の伝言。

あわててかけなおした。
カレは、帰りのバスを待っているところだった。
事情を話して無事に会えたけど、私が外出の準備をしている間、ちょっと不機嫌そうだった。
その不機嫌がうつったのか、私もなんだか、イライラしていた。

カレは私を思いやって、いっしょにいようとしただけ。
それは、わかってる。アタマでは。
でも、もっと早く連絡してほしかった。
私は私の予定で好きなように過ごせる、誰にも束縛されていない、その自由が、不倫のつらさを慰めるココロのよりどころだったりもする。
だから、カレに会えることになって予定が急に変わるのはうれしいけど、連絡がつかなかったことを責められると、なんだか典型的な「都合のいい女」扱いされているような気がしてしまう。
あとから考えると、たぶんそれが、イライラの原因。

そのときは、そんなに自分の気持ちを整理し切れなくて、なんだかモヤモヤしたまま、外出した。
デートの最中も、些細なことでお互いの不機嫌がぶつかって、気まずい空気が流れたりした。
カレからみたら、せっかく会いにきたのにあまりうれしそうじゃない私が、不審だっただろう。
オトナだから不機嫌もうまくやり過ごしてくれるけど、やっぱりちょっときまずかったのか、早めに帰っていった。

その後、連休中に何度か会ったときには、すっかり元通りの仲良しのふたりに戻っていた。
でも、その日の気持ちを思い返すとまだモヤモヤしてくるから、また同じことが起こらないとも限らない。
機会があったら、あのときの不機嫌の理由を、ちゃんと話してみよう。
きっとカレはわかってくれる。

「やっと」GWが終わる。

この記事に (役に立った・おもしろかった等)

アクセス解析